2022年度 インフルエンザワクチン接種について
現在、インフルエンザワクチンの在庫不足によりインフルエンザ予防接種の予約を停止しております。ご迷惑をお掛けいたしますが、ご理解・ご了承のほどよろしくお願いいたします。
《予約が完了された方へ》予診票について
予約開始後に予約完了されました患者さんには、【インフルエンザ予防接種予診票】を事前にご記入の上、接種予約日にご持参いただきます。
▶【インフルエンザ予防接種予診票】のダウンロードはこちら
※なお、《北区高齢者インフルエンザ予防接種》対象者の方は、北区から郵送された予診票をご持参ください。
2022年も10月を迎えようとしています。
この時期から気になってくるのがインフルエンザ流行です。
患者さんに少しでも安心してもらいたいとの思いから、今シーズンのワクチンの情報も含めて、インフルエンザワクチン(接種)に関する情報をまとめました。
2022-2023年のインフルエンザワクチンですが、合計4種類のタイプのインフルエンザ抗原が含まれます。
内容としては以下の通りです。
◆A型株
・A/ビクトリア/1/2020(IVR-217)(H1N1)
・A/ダーウィン/9/2021(SAN-010)(H3N2)
◆B型株
・B/プーケット/3073/2013(山形系統)
・B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)
例年と同様です。
◆13歳以上
原則1回接種です。
※通常0.5mlを1回接種で、2回接種と同等の抗体価の上昇が得られるとの報告があります。
◆13歳未満
2回接種です。
1回接種後よりも2回目接種後の方がより高い抗体価の上昇が得られるとされています。
※1回目の接種時に12歳、2回目の接種時に13歳になる場合は、1回接種で構いません。
▶6カ月以上3歳未満の方
2回接種です。(0.25ml/回)
▶3歳以上13歳未満の方
2回接種です。(0.5ml/回)
インフルエンザワクチンの最も重要な目的は、「重症化を防ぐ」ことです。現行のインフルエンザワクチンは、接種すればインフルエンザに絶対にかからないというものではありません。
けれども、乳幼児では、インフルエンザワクチンを接種しなかった群と接種した群では、60%ほど接種した群で発病を予防できたという報告があります。
インフルエンザの発病や重症化や死亡の予防には、一定の効果があるとされています。
13歳以上の方は11月中、13歳未満では10月中に接種することを推奨しています。
流行時期のばらつきはありますが、例年12~4月頃に流行し、特に1~3月にピークを迎えます。12月には十分な抗体価の上昇があることが望ましいです。
ワクチン接種から抗体価の上昇までに約2~4週間、また1シーズン中の抗体価上昇は3~5カ月間は持続すると考えらえています。
過去のインフルワクチン接種でアナフィラキシー症状を起こした方、過去のインフルワクチン接種後2日以内に発熱を認めた方や全身発疹等のアレルギーを疑う症状を認めた方は、接種が適当ではありません。
またワクチン接種時に、明らかな発熱がでている場合は、解熱後に数日程度経ってから接種しましょう。その場合、発熱症状等をもとに、医師とご相談ください。
※他にも痙攣の既往がある方などは、かかりつけ医への相談や接種前に医師や看護師への確認をしましょう。
尚、当院では小児で痙攣の既往がある方に関しては、「最終の痙攣発作から2か月以上痙攣をおこさず元気な状態であれば接種は可能」とお答えしています。
免疫をつけるためにワクチンを接種したとき、免疫がつく以外の反応がみられることがあり、これを副反応と呼びます。
季節性インフルワクチン接種で比較的多くみられる副反応には、接種した場所の赤み、はれ、痛み等があります。この副反応は、接種を受けた方の10~20%に起こりますが、通常2~3日で改善します。
全身性の反応としては、発熱、頭痛、寒気、だるさなどが見られ、接種を受けた方の5~10%に起こり、これらも通常2~3日で改善します。
また、まれではありますが、アナフィラキシー症状(発疹、じんましん、赤み、痒み、呼吸困難等)が、接種後30分程度で起こることがあるとされています。他にも副反応が疑われる症状もあるため、気になる症状が出た場合は、接種した医療機関への相談が必要となります。
インフルエンザワクチンには、微量ではありますが、卵の成分が含まれます。製造過程において、鶏卵を用いてワクチンを生成していくためです。
卵を食べた時に、アレルギー症状の出現がない方は、問題ありません。たとえ過去に卵アレルギーがあった方でも、現在食べた際に症状が出ない方は、接種は可能と考えます。
しかし、卵を食べるとなんらかのアレルギー症状が出現してしまう方は、ワクチンを接種しないというのも選択肢の一つです。
アナフィラキシー症状を起こしてまでインフルエンザ予防をすることと、インフルエンザワクチンを接種しないことを天秤にかけて考えると、インフルエンザワクチンを接種せず、心配な際は早めに医療機関に受診するというスタンスでも良いかもしれません。
例年、10月からの接種開始を予定しています。
ワクチンの入荷本数次第で調整させて頂きますのでご了承下さい。予約情報については、適宜、当院WEBサイトの【お知らせ】と本ブログの一番上に記載いたします。