スタッフブログ

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帯状疱疹ワクチンの一部助成について

このたび、帯状疱疹の予防ワクチンが東京都北区の制度により、公費助成の対象となりました。
(対象の方には、北区から予診票兼接種券が郵送されます。)
これにより、対象の方は自己負担を抑えて、帯状疱疹の予防接種を受けることができます。

帯状疱疹とは?
帯状疱疹は、水ぼうそうのウイルス(帯状疱疹ウイルス)が原因で起こる病気です。
子どもの頃にかかった水ぼうそうウイルスが、長年体内に潜伏し、加齢やストレス、病気などで免疫力が下がったときに再び活動を始めて発症します。

 

主な症状

  • 体の片側にピリピリした痛みやかゆみを伴う赤い発疹や水ぶくれ
  • 発疹が治った後も続く「帯状疱疹後神経痛(PHN)」による慢性的な痛み

50歳以上の方に多く見られ、発症率も年齢とともに上昇します。

 

現在、日本で使用されている帯状疱疹ワクチンには、以下の2種類があります。

 

ワクチンについて

① 乾燥弱毒生水痘ワクチン(生ワクチン)

水ぼうそうワクチンとして長年使用されてきた生ワクチンで、2016年から帯状疱疹の予防にも使用できるようになりました。
ウイルスを弱毒化したものを体内に入れることで免疫をつけます。

接種回数:1回

発症抑制効果:51.3%

主な副反応:1~3%に、注射部位の腫れ・発熱・軽い発疹などが報告されています

効果の持続期間:おおよそ5年程度とされており、時間の経過とともに効果は減弱します

 

② 不活化ワクチン(シングリックス®)

ウイルスの成分(タンパク質)から作られた不活化ワクチンで、2020年に帯状疱疹の予防目的で承認されました。
免疫の維持期間が長く、重症化予防にも高い効果があります。

接種回数:2回(1回目の接種から2か月以上6か月以内に2回目を接種)

発症抑制効果:
– 50歳以上:97.2%
– 70歳以上:89.8%

主な副反応:10〜40%に、注射部位の痛み、発熱、筋肉痛、倦怠感などが見られることがあります

効果の持続期間:10年以上とされ、長期間にわたり予防効果が期待できます

 

申込方法
  • 対象の方には、北区から予診票兼接種券が郵送されます。

    予約方法については、予診票件接種券に同封された案内に従ってください。

  • 紛失などの場合は、北区保健予防課(03-3908-9034)までご連絡ください。

▼詳しくは、北区の公式サイトをご覧ください:
北区|帯状疱疹予防接種費用の一部助成について(外部リンク)

板垣医院 院長 板垣亮平

外科医として板橋中央総合病院、小児科医として東京北医療センターに勤務後、板垣医院に着任。
現在は、当院院長、東京北医療センター小児科(非常勤)、すこやかこどもクリニック浮間(非常勤)にて、赤ちゃんからご高齢の方まで、患者さんのニーズにあった診療・検査・治療を大切に日々尽力している。

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