スタッフブログ

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新型コロナウィルス感染症とワクチンについて医療現場で経験してきたこと

久しぶりのブログ更新となります。

今回はコロナウイルス感染の流行とワクチンについて、町医者として私の目線で書いていこうと思います。

 

拡大する感染状況

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2021年8月5日木曜日の新規感染者数は、東京都で5042人と過去最高を更新、北区では1日毎の新規感染者の発表はありませんが、7月24日〜7月30日1週間での新規感染者は591人でした。これは前週比2.58倍であり、行政も爆発的な増加であると言っています。

 

当院の陽性者数

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当院でも、6月までは1週間で数名の陽性者数が出る程度でしたが、7月後半からは毎日数名ずつ陽性者が出ています。

陽性が出た方は保健所に届出をします。その後、保健所から陽性者に電話が入るのですが、以前は届けてから即日だった入電が、ここ最近は3日経ってから電話がきた、という方もいます。

 

入院と自宅療養_当院の発熱外来の対応

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陽性になった方の中には、保健所から連絡が来る前に、容態が悪化してご家族が心配され、救急車を呼ぶケースもあります。

病院の陽性患者専用の病床数は決まっているため、救急車を受け入れられなかったり、患者さんやご家族が入院を希望され入院した方が安心かなと考えるような中等症の方でも、自宅療養にさぜるを得ないケースも多発していたりして、危機的な医療逼迫状況に陥っています。

【当院の発熱外来の対応】
大人の発熱者・咳のある方はご連絡を頂き、時間指定の予約制で診察しています。入り口から出口まで一般診察の方と交わるルートにはなっておらず、薬局さんにもご協力頂き、PCRを実施した患者さんには薬のお渡しまで院内で完結できる体制にしています。

 

新型コロナ感染の拡大を防ぐには

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感染拡大を防ぐには、結局のところ、この2つが重要です。

 

  • 1.人との接触機会を減らすこと(感染機会を減らす)
  • 2.ワクチン接種により、かかりにくくする、発症しにくくする

 

 

※新型コロナワクチンについては、後述します。

新型コロナを含めた発熱外来を始めてから、一年半以上が経ちました。開始から現在に至るまで、私を含め当院スタッフの新型コロナ感染症の発症はありません。継続して診療を続けてこられたことはとても誇りに思うと同時に、これまでの感染対策等が適切なものであったと感じています。

 

ファイザーとモデルナ、違いはあるの?

コロナワクチン接種についてですが、現在のファイザーとモデルナのワクチンはいずれもmRNAワクチンといわれるものです。ワクチンについては様々な情報が発信されていますが、正しい情報を見極めることが大切です。

▶新型コロナワクチンの有効性・安全性について(厚生労働省)

 

副反応で気をつけることはあるの?

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当院では私を含め、全スタッフがワクチンの2回接種を完了しました。

スタッフAさんは、もともと様々なアレルギーを持っている方で副反応心配がありましたので、当院で接種することにしていました。案の定、比較的強めのアレルギー症状(アナフィラキシー)が生じました。けれども院内ですぐに対応できたため、入院等の必要はありせんでした。

私の副反応は、1回目は接種部位の筋肉痛程度、2回目は接種部位の痛みについてはそれ程強くありませんでしたが、接種翌日に怠さと関節痛があり、カロナールという解熱鎮痛剤を飲んで、3時間程休んでいたら治まりました。前述の当院スタッフAさんのように、アナフィラキシーを起こした方やアナフィラキシーの経験がある方には積極的な接種はお勧めしませんが、他のスタッフについても大きな副反応はなく済んでいるため、一部インターネット等に記載されているような怖い副反応情報をあまり鵜呑みにしないで欲しいと思います。

 

ワクチンの効果はあるの?

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肝心のワクチンの効果について、私自身が町医者として実感した2つの経験をご紹介させて頂きます。

①70代女性Bさん(6人家族同居)
ワクチン2回目を6月中旬に接種完了。40代の息子さんが6月末にコロナ感染・発症(当時はまだ少なかったデルタ株)したため、濃厚接触者としてPCR検査を実施したところ、PCR陽性となりました。その時点では、正直なところ、ワクチンを2回接種していても感染してしまうのだな、と残念に思っていました。結果的に、家族全員が感染・発症。うち2人の息子さんは入院し、酸素投与と中等症の治療薬の投与が必要となりましたが、Bさんだけは無症状のまま治癒しました。

②70代男性Cさん、40代女性Dさん
7月中旬に当院でワクチン1回目の接種完了。Dさんの妹にあたる同居の40代女性が新型コロナに罹患・発症(デルタ株←今はほとんどがデルタ株です)。ご家族の中で罹患・発症せず経過しているのは、10代の息子さんと、ワクチンを接種したCさん、Dさんのみです。
この2件に関しては、ワクチンの効果を実感しました。ワクチン接種により、重症化しにくく、罹患・発症しにくいのだなと感じました。

 

ワクチンは接種した方がいいの?

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ワクチンの接種に関しては、患者さんが自分にとって必要なものか、そうでないのか考慮した上で、希望される方が接種すべきものだと思いますし、接種が強制されるものではないと思います。

しかしながら、もし自身に起こる接種後の副反応が怖いからという理由で、接種を控えているのであれば、もう1度考えてみてください。

ワクチン接種は、ご自身の親御さん、お子さん、祖父母、仲間のことを守ると思います。

接種がすすむことが、感染拡大の収束化につながります。少しでも早く、みなさんが家族や仲間と集い、楽しい時間が過ごせる日が訪れますように。

 

さいごに

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ワクチン接種を済ませる前に、コロナに罹患された50代男性がいました。ご自身もコロナ治療のため入院されたのですが、同居の80代のご両親も罹患され、お二人共お亡くなりになられました。

年齢や基礎疾患によって重症化もありますが、もしワクチン接種が済んでいれば、今もご存命だったかもしれないと思うと、残念でなりません。

私は町医者として、医療現場で経験させてもらった事、感じた事を正直に綴っていきたいと思っています。

このブログを読んで頂いた方にとって、少しでも参考になることがあれば幸いです。

いつでもお気軽にご相談ください。

板垣医院副院長 板垣亮平

外科医として板橋中央総合病院、小児科医として東京北医療センターに勤務後、板垣医院に着任。
現在は、当院副院長、東京北医療センター小児科(非常勤)、すこやかこどもクリニック浮間(非常勤)にて、赤ちゃんからご高齢の方まで、患者さんのニーズにあった診療・検査・治療を大切に日々尽力している。

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