スタッフブログ

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小児科医として

明けましておめでとうございます。
2020年もどうぞよろしくお願いします。

2019年は板垣医院の常勤医師として初めて迎えた1年でした。もとから受診して頂いていた患者さんに加え、多くのお子さんや保護者の方々とも新たにお逢いできた年でもありました。
引き続き、私たちにできることを精一杯やりながら2020年も日々診療していきたいと思います。また、少しずつブログなどを通じて情報発信もしていきたいと思います。

さて、今回のタイトル『小児科医として』ですが…
自分自身の仕事は、受診してきた子供たち(患者さん)や保護者の方に向き合うこと、そして病気を治すために努力することだと思っています。

が、実は小児科医としてはそれだけではなく、今受診して来てくれている子供達が将来も健康で少しでも“その子らしく”生きていくことを願っています。
では、“その子らしく”とは何でしょうか?

昨年、町医者として働く中で、保護者の方から「偏食がすごい」「落ち着きがない」「学校でいじめられているようだ」など様々な相談を頂きました。

どんな親御さんでもお子さんに対して多少の “扱いづらさ” を感じたことがあるのではないでしょうか?もちろん、私自身も自分の子供や患者さんに対して感じたことはあります。

ただ、その“扱いづらさ”やそれぞれの子供たちが抱える問題点を相談したり、共感してもらったりする場が少ないのかな…と最近は感じています。私自身、診療時間内という限られた時間の中でまずは話を聞き、打開策を一緒に模索しますが、短い時間の中でよい答えが必ずみつかるわけでもなく葛藤することもあります。ただ、そんな時は昼休みや休診日を利用して時間を割いてお話を聞くようにしています。時間が割けないときはメールでやり取りをさせて頂いたりもします。小学校に出向いて校長先生や担任の先生と話をさせて頂いたこともあります。

私でなくてもいいです、保健所にいる保健師さんや、気の許せるママ友など、是非一人で抱え込まず相談してみてください。また、周りに困っている方がいたらまずは話を聞いてみてあげてください。

将来、お子さんたちが “その子らしく” 生きていくために、どうしたらいいか協力していきましょう。

最後に、スマホやPCなど便利なツールはたくさんありますが、その中には“情報”はあっても“知識”であるかはわからず鵜呑みにしないでください。そこには、温かみのあるコミュニケーションは生まれません。

いつになっても悩みがない瞬間は訪れませんが、2020年が少しでも皆さんにとって助けの多い一年であることを願っています。

板垣亮平

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