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小学校入学前の百日咳ワクチン接種について

百日咳(百日せき)という病気は...

 

百日咳は百日咳菌が原因で感染でおこります。典型的な症状は発作様の咳で、乳児(1歳未満のお子さん)がかかると非常に重症になります。このような咳は数週間継続します。 ひどくなると、肺炎、痙攣を合併し、脳障害を引き起こしたり、死亡することもあります。
百日咳予防のために、四種混合(百日咳ジフテリア破傷風不活化ポリオ混合:DPT-IPV)ワクチンの初回接種を生後3か月から乳児期に3回、1歳以降に1回の追加接種を受けます。日本の定期接種スケジュールではそれ以降に百日咳ワクチンの接種はありません。
より詳しい情報:国立感染症研究所
 

年齢別の罹りにくさ(抗体保有率)について
厚生労働省が定期的に行っている調査では、四種混合ワクチンを定期接種している1歳時点では、抗体保有率が約90%になります≒90%以上の人は罹りにくい状態です。ただ、1歳以降は徐々に抗体保有率が低下し、5歳で約30-40%になるといわれています。6歳以降で自然に免疫がつくことも考えられますが、小学校などの集団生活の中でクラスター的に発生する可能性も考慮されるため、この時期に再度百日咳ワクチンの接種が推奨されます。
現時点で百日咳単独のワクチンはないため、百日咳ジフテリア破傷風の混合不活化ワクチン(DPT)が推奨されます。
VPD(Vaccine Preventable Disease:ワクチンで防げる病気)での紹介ページです

今回、新型コロナウイルスの影響で小児のワクチン接種や健診の機会を逃してしまう問題が全国的に生じています。ワクチンを接種すれば防げる病気もあるため、再度、必要なワクチン接種ができているかご確認下さい。

最後に…

DPTワクチンですが、MR(麻疹風疹)ワクチンⅡ期、おたふくかぜワクチン2回目接種と同時にタイミングで接種することをお勧めします。

当院で接種希望の方は、お電話での予約をお取りください。

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